メガマソのアルバム「ニシュタリ」
初回限定盤のイラストと、デザインをしました。
今回は涼平くん(メガマソのギター、作詞作曲の人。
バンドをはじめたころから絵をずっとかいてきて、
そうでなくても考えている世界がときどきつながっていると勝手におもっている人です)
の夢をもとにしたお話があって
(彼らしいなと思うのは、後から組み立てた箇所があるとはいえ
夢なのに最初から最後までしっかりとした前提と結末があって、
ただ意識が流れて行く展開の話ではなく理屈を通してあること)
こういう留学生と言われるひとがいて、で、もう片方の展開としては…
とじっくり聞いた話を絵本仕立て歌詞カードにしています。
リリース日なのでちょこっと絵も一部解禁。
(なぜか色がへんてこになってしまうようなので、あとで差し替えます)
初回限定盤はおかげさまで予約完売してしまったところも多いようで、
私もお店に買いに行きたいのだけれど手に入るのかなあ
たくさん、かいていない設定があってそれはきっと彼が解説してゆくと思うので
私は自分解釈で絵にかいたギミックとか(大げさないいかただけど)をいくつか。
・ザファーストニムバス(ほんとは出てくるカタカナぜんぶ半角)
涼平くんの指定は、棒にくくりつけられたつぎはぎのぬいぐるみ、
後背(ニンバスまたはヘイロー!ここ、重要なこと)
それから一面の草原、雪。
降り立つ留学生の人数は8人にしました。メガマソ、8周年というのがあたまにあって。
・スノウィーブルー
アルバム「ニシュタリ」では、涼平くんが前のバンド含め(たぶん)
いままでの自分のアーカイブを再解釈して織り交ぜていて、
いちばんなつかしいな、と思ったのがこの曲で、昔絵をかいたCDを久々に引っ張り出しました。
場面が全然違うところで、ふつうのラブソングにみえるように、という指定だったので
スノウィーブルー基調にかきました。
女の子のあたまの形も意味があります。
・タイダルピンク
(この、タイダルピンク、とても気に入っている。タイダルピンクのキャラクターの造形が。)
この曲ではとくに含みのある絵をかかなかった。
・とても小さくて、きっともう見えない。
分解。2曲目の男女、黒服の。
輻射室のイメージが学校の放送室で、そこからレコーディングスタジオのことを考えたので
レコーディングの機材をかきました。
そこで女の子がある歌を歌うのだけど、それは伏せておくとして
2,4曲目、スカートのもようをこっそりとあれにしてあるのと、それからあえて、絵を円形にかきました。
そういうこと!
・サイレントガール
私の中では、ちょっと、ニーベルングのミーメのイメージでした。松本零士さんの。
ピアノから零れたものが小さく。
全部の曲の中でいちばん歌詞通りかけたな、と思って、
作った涼平くんにも「イメージ通り」と言ってもらえたので
たぶんイメージと文字が一番接近している曲な気がします。
そしてそのあとにふたつの世界の関係について種明かしと、もうひとつ前提の種明かしの曲。
取り急ぎ言いたかったことだけわーっとかきましたが、
ほんとにおもしろいお仕事で、どの曲も切り抜いても、全部でも良くて
私の絵で追いつけたか分からないけどとにかくぎゅっとつまったアルバムで
大事なものになりました。
メガマソ「ニシュタリ」(初回生産限定盤)
発売日:2015年8月5日発売
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