熱の日または夜

インフルエンザにかかってしばらく寝込んでいたのですが、
ベッドのなかでスケッチをしたので記念にのこしておくことにしました。
37.7℃の高くも低くもないような熱は今朝やっと下がりました。良かった。

続きを読む

広告

happy new year! 2018

nengajo2018nengajo2018ura

あけましておめでとうございます。

2017年は、依頼してくださったひとりのために絵をかく、ということが何度かあって、おうちで誰かのためにつくられる日常的だけれど特別なごはんや、あるいは大勢のだれかに対してではなくて少人数とのあいだにあるきらきらしたことばについてよく考えていました。
名前のわからない誰かと話をしようとするとき、ことばは乱反射して鏡のなかで往復し像がつらなる。
鏡像との往復は虚空に対峙するようだ、と思ったけれどたぶん往復のあいだに何かしら特別な、光とか収差のかがやきのようなものが生まれているのだ。
対特定のだれか、と、対大勢、もさまざまで、そのあいだにもありとあらゆることばが存在していて、それは言語でも絵でもまだわからないことだらけなので、引き続き考えたり耳を澄ませたり目をこらして書いたり描いたりしていきたいなと思っています。

みみずくさん、友だち、恋人、家族、ぎんちゃん、新しく出会ったひとたちやものごと。
昨年もまたほんとうにお世話になりました。いつもどうもありがとう。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2018年がみなさまにとって、素晴らしく特別な一年になりますように!

大山美鈴

happy new year ! 2017

omote2017ura2017

あけましておめでとうございます。

みみずくさん、友だち、恋人、家族、ぎんちゃん、あたらしく出会ったひとたちと、これから出会うひとやこと。2016年もお世話になりっぱなしで嬉しいことだらけでした。
本当にいつもどうもありがとう。

時間は今いるところからしか見えないので、過去や未来の遠いところがモノクロにぼんやりして
心もとない気もちになったりもするけれど、
そういうフワフワっとした時間もあざやかに保存されていて
絵やことばのどこかしらを立体的にしていくという気がするので、
できる速さで、一生けんめい好きな絵をかこうと思います。
slow and sure というやつ。

2017年がみなさまにとって、
素晴らしくてやわらかな一年になりますように!
今年もどうぞよろしくお願いします。

大山美鈴

「Trompe-l’œil」終了しました

all_shoumen

ギャラリールモンド企画展「トロンプルイユ」お越しいただいたみなさま、絵をお買い上げいただいた方々、行きたいなって思ってくださった方々、ギャラリールモンドのたじまさん、そして一緒に展示した川口絵里衣さん、Naoさん、中川恵理子さん、
ほんとにどうもありがとうございました。

5点だけでしたがとてもしっくりくる作品ができたし、たくさんの初めましての人、お久しぶりの人、会ってみたかった人に会えて楽しかったです。

展示全然してなかったけど、私は言葉を補って絵で人と自分の間をつないでいるのだなと久しぶりに実感してうれしい2週間でした。
それはぐらつきがちだし見えなくなることも多いけれど、確実に私を引っ張ったり支えたりしていて、それ自体がまた絵をかくよう促すように思う。
お菓子天国なのもありとても幸せです。どうもありがとう。
言葉で伝えきれない分また絵をかくので届くといいな。

– – –

1

1.音と自転車と電線

黒いコートを着た人がふたり、自転車に乗って坂道を下りてくる。
電線が自転車の灯りを走らせて、ふたりの姿もついたり消えたりする。
私はそれをipodから流れている歌のビデオのようにしてただ眺めて、
すれ違ったコートの雨の匂いでやっと現実感に気づき後ろを振り返ると、
自転車は予想よりだいぶ遠くに走り去っている。

– – –

2

2.階段とめいろみたいな家

夜、くらい道やお寺の裏を通るより何より、団地に迷い込むのは怖い。
おもても裏も匿名性を帯びて無限に続いて、整然としているのに視界の外ではゆがんでいるというような気がする。
玄関ドアよりもなんとなく友好的にイラッシャイとのびてきている階段を見上げると、上へ上へと交差しながら小さくなっており、きっとめいろとしての団地の入口は階段なのだろう、抜けると全然知らないところにいる。

– – –

3

3.風のつよい日、パンジー

風のつよい日にはビルを避けて、ひとの住む家の並ぶ裏道をうろうろ歩き回る。電柱と家が引っ張り合うようにしてきれいに遠近法をつくっている。
だいたい植木鉢にはパンジーが咲いていて、何か見たことのないものの影をさがしたりおいしそうなにおいをたどったり、ピアノの音を聞いたりしながら公園につくと誰もいない。ブランコが外されておりパンダの遊具がぐよぐよ揺れている。

– – –

4

4.看板、矢印、いけない場所

標識を見て歩くのが好きだ。そういえばきちんと意味を勉強したことはないけれどなんとなく知っていて、みればすぐその指示通り動いてしまう。
あれがあることによって知らず知らず誘導されていて、いつまでたっても
たどり着けないところが街のどこかにあるのではないか、という気がする。
そしてそういうところから電線はのびており、火の用心やけんかするねこの声が聞こえる。

– – –

5

5.カーテンコール

ときどき、おそらく捨てるために、道に大きな家具が据えられている。
それだけで少し変な気がするのに、たまに鏡がついたたんすの前などを通ることがあって、それだけで自分が外にいるのかどこかの中にいるのか、
とたんに少し曖昧になる。ビルの窓ガラスの中にだけ残っている夕日は、昼と夜を曖昧にする。きっと鏡のむこう側にも同じように考えているものがいて、顔を合わせるたびに裏表が逆転する。
中にあったはずのものが、世界を保ったまま外に出てきて接触するというのは、舞台のカーテンコールに似ている。

 

DSCF6037

_DSC9379

happy new year !2016

nengajo_misuzuoyama

 
あけましておめでとうございます。

みみずくさん、友だち、家族、ぎんちゃん、たくさんのすてきなお仕事、あたらしく出会ったひとたち、これから出会うひとたち。
2015年も本当に本当にお世話になりました。どうもありがとう。
いつも迷い始めると誰かがランプをつけてくれて、なんとか目をこすりながら一年をぬけて、気づいたらまたたくさん絵がふえてました。
今年も一生けんめい、かきたい絵をかいてゆこうと思います。
自分にできる限りのことを、自分にできるはやさでね。

言うべきと思うことばがどんどん減ってしまっているこのごろですが、
でも本当はちゃんと言わないと伝わらないと思うので
この機会にまた記しておきたいのは、
いつもと同じでそして毎日更新されていく気もちなのだけれどありがとうに集約される。
みんなに助けられているよ。

なにか言うというのはとても勇気のいることだし、まして絵を見にわざわざ外に出たりとか大変なことだ、と思うので
わたしも過不足なく、きちんとひとつひとつお返ししたいな、とよく思って絵をかいています。

2016年がみなさまにとって、
素晴らしくてずっととっておきたいような一年になりますように!
今年もどうぞよろしくお願いします。

大山美鈴