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星の火まつりの記録

2020年から2023年にかけて制作および展示を行った「星の火まつり」、
作品群22点に文章を加えた冊子ができました。

25.7cm x 18.2cm(B5)
40pソフトカバー
2023年12月12日発行

MISUZU OYAMA online store
↑ わたしのオンラインストアで注文すると「星の火まつり」丸形カードがつきます。

表紙は内側に折り返しの仕様(ガンダレというらしい)で、広げると行列の絵をたっぷり見ることができます。

 

文章は絵の制作前にあったまつりについてのメモをより詳細に書き直したもので、書くにあたって思い出すためにお面をつけて外を歩き回ったりして、歩くことと書くこととまつりの行列が重なり合ってできました。
最初にメモを書いたときの記憶と、歩きながらお面のなかから見た光や風の感触、衣擦れ、そして絵をかいていたときの筆の動き、水のしたたり、
まつりの行列とともに色々な層が近づいたり離れたりします。

西荻窪のウレシカ店舗およびオンラインストアにもおいていただいているので、お手に取ってご覧になりたいかたはぜひお訪ねください。

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遅くなりましたが展示にお越しくださった方々、本当にありがとうございました。
今までもさまざまな形で自分を踏み鎮めるまつりのように絵をかいてきましたが、今回はかなり大きなまつりでとても大事に思っていたことに加えて、多くの方に集まっていただきまつりの層が増えることでより特別なものになりました。
とてもうれしかったです。
まつりのあと、まだ眠っているような気もしていますが、また次のまつりを少しずつはじめていこうと思います。

星の火まつり 2023/9/9-9/29

久しぶりに展示をします。

遠くから祭りをそれと認識できるざわざわとにぎやかな、そして音の細部が曖昧なために非常に静かな感じのする行列が歩きまわり、地面に大きな模様を描く。ぐにゃぐにゃと進んでいるように思えるが、どう歩いても模様は三角形になるのだと言う。
(星の火まつりの記録)

中だか外だかわからないが自分と重なるところに、水をたたえた平たいうつわがある。
水が揺れて波立ちうつわからこぼれる、すると絵の人たちが現れる。
わたしが絵をかくシャープペンシルや筆の動きや音がそのまま地面を踏みかため鎮める舞に、上は下に、下は上に、内は外に、外は内にそれぞれは分かれながらも同じになり、平らになり、水はまた静かになる。

3年前、わたしの日常は大きく変わらなかったものの少しずつ内と外が曖昧になり、うつわの水は波立ち、わたしはいつもより少し大きなまつりをすることにした。
星の火まつりは主に三つのパートで構成される。
1.お面の行列が街を練り歩く
2.やぐらの上での舞、上昇または下降、星の街と重なる
3.まつりの後の出来事

ややこしく絡まりあったものたちを、お面の行列と一緒に歩き回りながらひとつずつ置き、広げ、踏みしめるようにかいてきたのが今回の展示作品で、一見迷路のように見えるが3年間のわたしの通り道がそのまままつりの進行と重なっている。

2023年9月9日(土) – 9月29日(金)12:00 – 19:00
日・月休廊 ※23日(土・祝)は開廊
オープニングレセプション:9月9日(土)17:00 – 19:00
場所 : MASATAKA CONTEMPORARY
〒103-0027
東京都中央区日本橋3-2-9 三晶ビルB1F
東京メトロ銀座線・東西線 日本橋駅B3出口より徒歩1分
JR東京駅 八重洲口より徒歩3分
Phone: 03-3275-1019
http://www.masataka-contemporary.com

福袋2022

年賀状のとらの絵が気に入ったので、2022とらバッグというのを作りました。

オンラインストアで福袋として販売します。

松はオンラインストアの商品全部セット、

竹は本以外のセット、

梅はとらバッグ(とらパンジーのアクリルキーホルダー付き)のみの福袋です。

https://misuzuoyama.stores.jp/

 

suzuri

suzuriという、自分の絵のグッズを作成と販売できるウェブサイトにページをつくりました。
ここ!
https://suzuri.jp/misuzuoyama
これから点数を増やしていく予定ですが、いまのところ「teleport」のシリーズでグラスとタオルハンカチ(S,Lサイズ)が出ています。
テレポートは、電波に乗っていろいろなおしゃべりや写真や目に見えないものが飛び回り空気中に満ちている絵です。
どうぞよろしくお願いします。

Topos2019/12/13-12/22

7年ぶりに展示をします。

OyamaOyama

大山美鈴 “Topos”

記憶が場所に置かれている。

ある場所はインデックスとして機能する。

描かれた街や眠りの中で訪れた家にもすべての時間軸の記憶があり、

そこから次々と別の場所に行くことができる。

そこはどこでもなく、言葉の隙間に現れ、遠くて近く、静かでうるさくて、

そしてそこはどこでもあるところだ。

2019.12.13 (金) – 12.22(日)
12:00 – 19:00 ※月火休、最終日17:00まで
場所 : ondo STAY&EXHIBITION (東京、清澄白河)

– – –

Toposはギリシャ語で「場所」のこと、
わたしは絵のなかでぐるぐるさまよったり、あるいはどこかに続いているところ、
近くて遠いところ、過去と未来、こちらとあちら、静かでうるさい、
対極に置かれるものをつないで平らにしたどこかをずっと意識して描いてきているのですが、
トポスということばが、詩学においては<特定の連想や情念を喚起する機能をもつテーマや概念、定型的表現>のことを指す用語であることを知って、
この、ある地点に記憶があってとんでゆくとともに重なるようにそこにいる、というイメージが
絵に似ているなとおもってこのToposというタイトルをつけました。
展示タイトルをつけたあとにかきあがった絵も、ちょうどこのトポスという言葉にぴったりだったので
この絵もタイトルは「Topos」です。
どこへでも行けるしどこにも行けず、遠くて近くて、中に入ると外に出るという、
自分の絵たちすべての見取り図みたいな絵、今は自分でいちばん好きな絵です。

Topos

mini○展2019/11/9-11/30

Sansiao Galleryにて行われる「mini○」展に参加します。
フランク・ステラなどのミニマル作品とともに、「ミニでマルい」作品が展示されます。
わたしは「白鳥の家」という作品をかきました。

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2019/11/9 – 11/30
12:00-19:00 (日・月休廊)
Sansiao Gallery(東京、日本橋)
http://sansiao-gallery.com

『Catnappers猫文学漫画集』クロスレビュー

10月28日発売のHanako12月号〈同じ釜の本を食らう〉のコーナーで、
長崎訓子さん『Catnappers 猫文学漫画集』の書評を書きました。
『猫と偶然』(作品社)作者で精神科医の春日武彦さんとのクロスレビューです。
『Catnappers』は古今東西の、ねこの登場する小説を漫画化した、かたいのに柔らかい雰囲気の本で、
白やぶちやしましま、たくさんのねこが本の中を、ねこの動きで、所狭しと動きまわります。
別役実さんの「なにもないねこ」が、なにもないのにねこの存在感が漂ってきてとても好きだった。
Hanakoのこの号も、特別企画でも本がたくさん紹介されてて楽しいのでぜひご覧ください。

Catnappers猫文学漫画集(ナナロク社)
Hanako No. 1178 試し読みと目次

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『ぎんちゃんとわたし』掲載情報など

9月17日
JFNのラジオ「simple style -オヒルノオト-」中のコーナーで、
『ぎんちゃんとわたし』のお話をしてきました。
華恵さんが本の中から特に大事な「穴」の話をとりあげてくださって、
きっとねこさんを大事におもっているのだなあとうれしかった。
https://park.gsj.mobi/news/show/59307

9月28日
9/28発売のMORE11月号、〈BOOK〉のところで『ぎんちゃんとわたし』が紹介されました。
ライターは鳥澤光さんです。
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「猫森集会2019」グッズなど

谷山浩子さんのコンサート企画「猫森集会2019」パンフレットとグッズのイラストを担当いたしました。
パンフは内容もインタビューや「花さかニャンコ」のお話で盛りだくさんだし、
わたしも話題に出していただいててじーんとなりました。

グッズはエコバッグ、トラベルポーチ、マグカップとパーカー。
パーカーは後ろ身頃、前胸、袖のところにワッペンがついています。

グッズ詳細はこちら
通販はYAHオンラインショップ
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エコバッグは「ねこねこでんわ」
ポーチは「花さかニャンコ」、
マグカップは「朝ごはんのうた」のイメージで絵をかきました。
パーカーのワッペンはねこねこでんわから。
どれもとても便利でかわいいので、ぜひご覧ください。