会場の写真とか、絵のこといろいろ。
野ばら姫(眠りの森の美女とか、いばら姫とか眠り姫とか)のお話。
12人、金のお皿をもっていて、13番目の招かれざる魔女の呪いによってお姫様はお城といっしょに
時間も空間も標本みたいに止められて、100年後の世界にタイムスリップするんだなーと思って
そうすると私は絵をかくことによって時間と空間をとめられるわけだから、呪いと絵はにてるんだなと思ったのです
呪いをかけた15歳の姫のたんじょうびと、絵をかいている28歳の東京にいる私、その2つの時点を意識しながら、
姫が現代にタイムスリップしてきたかんじをかきました。現代の東京・OAGハウスと、ベルリンの街がかくれてるの
「gift」はふつうに聞き慣れた英単語だとプレゼントとか姫に贈られた才能ってかんじなのに、
ドイツ語だと「毒」って意味だそうで、魔女のプレゼントでしかも呪いってとこにぴったりだなと思ってタイトルにしました。
なんだか私のなかで白黒とカラー、それに青トーンの違いはとてもはっきりしていて、
白黒は、とまっている瞬間みたいだけど実は次のステップに移り変わる変化の一瞬、
でカラーは絶えず動いててにぎやかだけど、お話のようにぐるぐる回り続けていて先にすすまない停滞の時間
青はそのあいだのぼんやりしてなんだかよくわからない夜明けとか誰そ彼のかんじ。
なので姫とお城がタイムスリップしてゆくとちゅうの青のかんじから、白黒の層を経てお話の時間と今の私の時間がつながるかんじでかこってみました。
「夏の庭と冬の庭の話」
このタイトルだと分かりづらいけれど、美女と野獣のお話!
本をめくってくと絵もちょっとずつ変わってお話が展開してゆくしかけにしたくてつくってみた作品。
「ライオンの忠告」
12人のかりゅうど、というお話をモチーフにしたのだけれど、これがとてもへんてこな展開をするお話で
シュールなので、ぜひ読んでみてほしいです。伏線らしきものとか全部なげっぱなしなの。
昔話の、そういう、話しながら作っていったかんじ、いいなあ
メガマソの涼平くんがおんなじ顔してくれました。のせちゃったよーイヒヒ
SKE48の松下唯ちゃんもおんなじかおしてくれたのーブログみてみてくださいな。かわいいの!
こちらはだいぶざんねんな私。
入り口のところにいたきつねは「黄金の鳥」っていうお話に出てくるきつねさんです。
床にぽちぽちっと並んでいたのは九柱戯の人形たち。
「三人姉妹」というお話で、王様がそればっかりやってて国が破産したみたいなくだりがあるのです。
九体、お人形を並べて、ボーリングみたいにたおすというあそびみたい。
あとなんにんかに聞かれたのだけど私のお気に入りはこの手前にある、4連のびょうぶです。
ちょっと地味なかんじだけどね
宗達の絵をもとにしてかいた人たちが気にいってるのです。写真とりわすれちゃった
「月がでたでた」
「お月さま」というお話で、月を盗んだ男が死んで月をもって地下にいったので、
地下が明るくなって地下の住人が浮かれ騒いだというようすを、ボッシュの「快楽の園」の地獄の絵にしてみました。
地獄が明るくなって、みんな騒いでるかんじ。
原作にいる人たちもたくさん登場してます。
会場の真ん中らへんは、グリム童話の森のイメージを日本の私が作るから、ちょっと日本ふうにしてみました。
日本に生まれ育ったけれど、あんまりキモノとか屏風とか、よくは知らなくて
でも外国の人よりは身近にあって、そういう微妙な距離の現代っこが考える日本ふう。
マイヨマイヨダンスでもそういうこと考えてたんだった。
マイヨマイヨダンスと、丸い絵2枚組では
「踊りぬいてぼろぼろになる靴」の12人のお姫さまと、「12人兄弟」でカラスにされちゃう王子さまが
ちょうどペアでおどりをおどるかんじ。
あと、キャーまだちゃんと写真整理してないので写真がぼやっとしてるけれど
このすてきなクッキーたち!
これはね、cookieboyさんにお願いして作っていただきました。
グリム兄弟とおうちと本は私ががっと描いたラフからこんなかわいくしてもらっちゃった!かわいいなあー
うれしいコラボ!
トーキョーメルヘンの文字はcookieboy さんオリジナルです。
ほんとに素敵なクッキーを作るアーティストさんなのよ
うぐうってなっちゃうくらい!
展示のあいだ、クッキーのいいにおいがしてました。