STUDIO VOICEでの連載、第2回がアップされました。
CollaborATelier
大山美鈴の「コラボ・アトリエ」#2「刺繍&ペイント」
CAT第2回めは、刺繍・ペインティング・アパレルへのデザイン提供など多方面でご活躍のアーティスト高木耕一郎さんとの共作です。
高木さんの作品大好きで、個展のとき真剣に購入を検討したりしてたのですごくすごくうれしかった〜
ちょっとストリート感のあるひねくれた作品のイメージだったので、コワモテの口悪い人だったらどうしようとひそやかにどきどきしてたの
ご本人お会いしたらあらーびっくり。
物腰やわらかで頭もやわらかで、ほんとに穏やかな人でした。C.O.CのどくろのTシャツきてたけど!
でもお話してみたらやっぱり作品そのもので、独特のふきっさらし感があってすごく好きになりました。かっこいいよー!!
ひょうひょうというかんじ。
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私が描いた絵に高木さんが刺繍をする / 高木さんの絵に私が重ねて絵をかく
という2パターンを制作することになったのですが、
高木さんが私の絵の下地を好きだと言ってくださって、だからペインティング(SNEEDRONNINGENのほう)の下地は私がつくったのよ
全然ほめられたことなかったし意識したことなかったから、それがすごいうれしかった〜
コラボレーション前提だと、好きだなっていうだけじゃなくて「自分の作品に合いそうな一番いいところ」を見つけようとする目が
あるのかなと思うから、なんだか今回もほんとに勉強になりました。
あとふつうに画材のお話とかいっぱい教わってすごくおもしろかった!
私はコンセプトとか登場人物と背景の配置とかまず物語にして、メモにして、すごい考えてから絵に入るのだけれど
高木さんは本能のおもむくままにというかんじで、考えてかかないんだそうな。センス!
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「SNEEDRONNINGEN」
今回は制作時期、ちょうど7月ごろだったのです。
7月といえば!そうさ私の30周年だったのよフフフ
そこで私から高木さんにリクエストして、どっかに30って入れてくださいってお願いしました。
しかも当時(今も引き続き)マイブームの北極ぎつねの画像みせたら気に入って、それの絵にしてくださった!うわー!
で、当初は北極ぎつねにタトゥーみたいに単色の模様を入れようと思ってたのですが、
描いてたら雪の国の動物だし、ちょっと悪そうな顔(かわいい…)してるし、雪の女王の絵かきたい!って思って
雪の女王の絵になりました。1〜30の数字の入った人と、あとカイを探しまわるゲルダの乗ったトナカイの立体おいてね
これが「SNEEDRONNINGEN」(「雪の女王」原題)
カイの並べてる氷のかけらや、雪の軍隊が舞い踊る絵。
タイトル、「NINGEN」って入ってるのがなんかふさわしいかんじでおもしろい
「東京サーカス」
こっちも、私の30歳誕生日あたりに描いた絵です。
30歳だから、いままでの30年を支えてきた好きなモチーフを30こ選んで、番号つきでかいてある。
「青い鳥」とか、しろくま、「サーカス物語」、あとスーラの「サーカス」って絵がすごく好きなのでそれからメインの構図とりました。
東京のネオンとか、時計とか。
真ん中に刺繍入れられるように額縁ふうにかこうと思ったら、楽しくなっちゃって全然額縁にならなかった!
ちなみにぎんちゃんもいて、頭のとこに23の数字があるのですが、これはぎんちゃんが生まれてうちにきたとき私が23歳だったからです。
ほかの番号はてきとう〜
でその絵をお渡ししたら、刺繍(一部ペンキ)が入って帰ってきて、うぎゃーーかわいいー!!と大山はすぐ待ち受けにしましたとさ。
私の絵がファンタジックでかわいらしいかんじなので、敢えて気持ち悪さを足そうとしたら気持ち悪くなりすぎました、って言ってたけれど
私はすごーくお気に入りです。
そうくるのか!って全然思いつかないのだらけ!色とか、入れる場所も、モチーフもすべて新鮮。
第1回のときは四方さんと私、周りの方たちもすごく世界観を共有していたというか
同じ景色を見ていたかんじなのだけれど
今回は全然ちがう、真逆にも近いような絵がおんなじ画面にひとつになって、
でも打ち消しあわずに不思議に共存して「雰囲気の付加」みたいなのができたのかなと思いました。
それはきっとお話しして「あーこの人すきだなー」ってかんじがあったからそうなったのかもしれないなー僭越なかんじだけれど
そして前回と同様、スタジオボイスのデザイナーの方が、自分では到底届かないけれどこれがやりたかった…!って
理想のデザインをしてくださってます。
ああすごいなあ
そして写真はNORIさんです。
今回もおもしろい作品ができたと思うので、ぜひ見てみてくださいな!
http://studiovoice.jp/
次回は10月の予定です。私もたのしみ。フフ