the fall

先日「落下の王国」見てきました。
本当に大好き!
閉じられた空間でお話に飲まれてゆく経験が小さいころの私にもあるけれど、
知っている景色を適当につぎはぎしていった話がいつのまにかひとりでに動き出す、現実とからみあう、現実と夢の間にあるのだけれどもやもやしてよく見えなかったところが鮮やかにうつっているかんじ。
見終わったあとふわふわしてしまう。
全てのシーンの色彩が本当にきれいで、わざとらしくも見えるのだけどだんだん絵から絵本になって、映像になって、現実になってゆくみたいでした。
白黒と色と、色あせているところと、
ゆっくりのスローモーション、めまぐるしいところ。
でもお話の場面も現実の中で作られているんだよなあ。
その場しのぎで作っていった、ちょっとちぐはぐなお話がどんどん転がり始めて、でもやっぱり語られているもので、でも…みたいなあいまいさとか、
本人には分かっているから説明しない部分とか、
一方的なシンパシーを感じたりして泣きました。
衣装もほんとにきれいだった!
あーこんなところを作ってしまえる人がいるんだね。もう一回見れるかな。