大山美鈴展てんテン

なんだかパタパタしてる間にもう1週間!
パタパタママ パタパタママ
なんとかなるかなって思ってたら、搬入まで10日くらいほんとに一歩も家を出られなくなりました。
今回はあせるのおそかった!
でも無事、どうにか泳いでこれました。よかったー!
(まだVとQがないのだけどね、忘れたふりして気長にお待ちくださいな)
というわけで、本の町・神保町で開催中です。


大山美鈴
『注文の多い絵かきさん、注文の多い料理展』

2010年12月1日(水)~12月25日(土)

at Cafe HINATA-YA


前にも書いたのですが、今回は本の町で本がテーマの展示になってます。
1日は題にAのつく本
2日はBの本
3日はCの本

モチーフに使った本のリストがあるので、気になる方はこういうカレンダーみたいな表紙の
白いかんたんな冊子を開いてみてくださいな。
タイトルと作者を一覧にしてみました(VとQとZはないけど!イヒヒ)

あと、M・N・O・P・S・Tは一緒の箱にはいってパズルになってます。
ちょっと分かりづらいので、もとの絵!

これがM(モモ / ミヒャエル・エンデ)

これがN(猫町 / 萩原朔太郎)

これはO(おどる12人のおひめさま / エロール・ル・カイン)

これはT(時計坂の家 / 高楼方子)

Pは9こセットじゃなくて、どのように組み合わせてもいい形になってます。
あとSは鏡のやつ。

なんかめんどくさいかしらとちょっとは思うのだけどね。
「注文はずいぶん多いでしょうがどうか一々こらえて下さい。」って言っちゃう!
絵というよりはしかけのついた本というかんじでゆっくり遊んでいってほしいなと思います。
本て読むのももちろんとても楽しいけど、それ以前に「めくる」って動きがすごいしかけだと思うのね。
次が見えない状態で、ばあ!ってなるんだもんなー
いつも同じ結果になるとは限らないかも知れない、緊張感があるよねえ
CDのデザインするときもその、見えないとこをめくるって動きをどうにかうまくできないかなって
よく思ってたけどなかなかむずかしい。

11(K)とか6(F)とか、中のほうにたくさん落書きしてあったり、
9(I)もむやみに中身引っ張り出したりしてくれたらうれしいし
カフェに作品が点在してるので、どれが何だかまず探すところから始まって
ちょっと気になったのを席まで持ってって、
読むみたいに1ページずつのぞき見てもらえればいいなーだらだらと。
多少こわれても、言っていただければすぐ直すので(桜折っちゃった、エヘってかんじでね)
どんどんさわってみてくださいな(水濡れだけはちょっと直せないけど)
なんかちょこちょこ色々しこんであるはず。
あともとの本も何冊か持ってきておいてあるので、気になる本あったらどんどん読んでもらえれば。


で、おまけにこんなプラ板がついてるので、日付と対応するアルファベットのやつを
見つけた方にさしあげますです
クリスマスまでのカウントダウン!
今日は7日だから、Gのプラ板が無事、誰かのお家にいきました。

– – – – –
なんか「ゆうまだきらら」とか「はるのよの」とかじっくり描きこんでる絵は、構成の段階で
組み立てたお話の時間軸全部を配置してって、意味を置き換えてここに当てはめて…
ってなかんじで実はとてもきっちりぎっちり計画的に下書きをする、というか
設計するので、アイディアをまとめるところからとても時間がかかるし
下書き中は頭が混乱するので音楽がかけられないことが多い。
のだけど、
今回展示してる作品は(時間の関係もあってね)ずーっと音楽かけっぱなしで
考えたことを一回まとめずそのままダイレクトに反映させちゃったものばかりで、
それでも私の好きなものとか考えてることってあんまり変わらないんだなと分かったりして
案外、今までにないかんじでおもしろい経験でした。
やりたいことやっちゃった。エッヘヘ
でも私やっぱり本と絵と、なんか作るのすきだなあ

だから見る側もきっと、じっくりゆっくり中に入りこんでシナリオを探すってかんじじゃなくて
楽しい~ってなんとなーくあそんでるうちに気づいたら時間がすごいたってた、とか
そんなかんじになったらたのしいなあと思います。
もちろん人のことはわかんないけどね

– – – – –

先日お客さんに聞かれたのですが、本の形の作品、どう飾ってほしいかというと
なんとなくお気に入りの本といっしょに本棚においといて、忘れたころ開いて
あっこんなのあった!ってにこにこして見ちゃうとか。そんなのがいいな。
へそくりはさんどいて忘れてたみたいな。

あともう1こ聞かれたのが、とくにお気に入りの本。
ほんとに好きな本ばっかりで選べないのだけど、ぱっと見るだけでほんとにファーってなるのが、上にもでたけど
「おどる12人のおひめさま」(エロール・ル・カイン)
「猫町」(萩原朔太郎)
それから、あんまり有名じゃないかも知れないけどすごく好きなので読んでみてほしいなっていうのが
「仮面の国のユリコ」(浜たかや)
「時計坂の家」(高楼方子)
どれも私の頭の中の国を作ってるだいじな布たちです。
んーでもいちばん近いというか、私の部屋から鍵穴ごしに見えるかんじの親近感があるのは
やっぱりミヒャエル・エンデかなあ。


おまけ!
今日はフォトグラファーのNORIさんと、衣装デザイナーのmakiさんがあそびにきてくれました。
NORIさんもアートライブラリーに参加してて、Folioっていうところでクロアチアの写真を展示してるのです。
いっしょ見にいってきたけど、日差しと空気がガラス割れたらさーっと流れてきそうで、
写真て窓みたいなんだねと思いました。
屋根、かわいいなあ