あけましておめでとうございます。
2017年は、依頼してくださったひとりのために絵をかく、ということが何度かあって、おうちで誰かのためにつくられる日常的だけれど特別なごはんや、あるいは大勢のだれかに対してではなくて少人数とのあいだにあるきらきらしたことばについてよく考えていました。
名前のわからない誰かと話をしようとするとき、ことばは乱反射して鏡のなかで往復し像がつらなる。
鏡像との往復は虚空に対峙するようだ、と思ったけれどたぶん往復のあいだに何かしら特別な、光とか収差のかがやきのようなものが生まれているのだ。
対特定のだれか、と、対大勢、もさまざまで、そのあいだにもありとあらゆることばが存在していて、それは言語でも絵でもまだわからないことだらけなので、引き続き考えたり耳を澄ませたり目をこらして書いたり描いたりしていきたいなと思っています。
みみずくさん、友だち、恋人、家族、ぎんちゃん、新しく出会ったひとたちやものごと。
昨年もまたほんとうにお世話になりました。いつもどうもありがとう。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2018年がみなさまにとって、素晴らしく特別な一年になりますように!
大山美鈴